1歳6ヶ月児健診👶
今年度も後半となりました。
この時期と言えば、各地で来年度小学1年生となるお子さんの就学時健診が行われている頃かと思います。
ところで子どもに対する健診として、母子保健法によりすべての市町村で1歳6ヶ月児健診と3歳児健診を実施することが義務付けられていることはご存知でしょうか。
その健診における診査項目には歯科も含まれており、私も数ヶ月に1度この健診に歯科医師として従事しています。つい先日も中央区保健所へ出向き、1歳6ヶ月児健診を行ってきました。
1歳半のお子さんの場合、歯科医師に歯を見せるのが初めてのことも多く、本人はもちろん保護者の方も緊張の面持ちでいらっしゃる方が多いように思います。当然ながら泣き叫んでなかなか口を開けてくれない子もいてスムーズに進まず、大変なことも多いのが実情です。
しかしこの時期に行う歯科健診は、単にむし歯をチェックするだけでなく、健康な成長発達を促す上で大事な役割を果たしているのです。
一般的に乳歯は下の前歯が生後6ヶ月頃に生え始め、個人差はありますが1歳半になると、第一乳臼歯と呼ばれる前から4番目の歯まで生えている子が多くなります。
ここまで歯が揃ってくると、むし歯の有無や汚れの付き方によって、生活習慣を伺い知ることができます。また歯の生え方や本数により、全身の発育状況もわかることがあります。
このように聞くと子どもに付き添う保護者の方は不安に感じるかもしれません。
しかしこのタイミングで成長発達に関わる病気が見つかれば早い段階で対応することができますし、直すべき生活習慣があれば健診をきっかけに改善することができます。
結果として、子どもの発育をより良い状態に促すことができるのです。
乳幼児健診のみならず、健診というのは現状把握と同時に不安を解消するチャンスでもあります。
義務ではありませんが、大人になっても成人歯科健診や高齢者歯科健診など、ライフステージに合わせた健診が自治体によって行われています。普段あまり歯科受診することのない方には、ぜひこの機会を逃さず健診を受けてお口の健康増進を図っていただきたいと思います。
片山歯科医院でも、中央区の無料歯科健診を実施しています。区内在住で受診をご希望の方は、受診券をご用意の上、お電話にてご連絡ください。

