診療のご案内

虫歯治療

 虫歯は細菌が糖質を栄養源として増殖し、その過程で産生する酸が歯を溶かすことで生じます。
お口の中は飲食によって酸性に傾きます。食事以外にダラダラと飲食を続けると酸性になっている時間が長くなり歯が溶かされてしまいます。
唾液は酸を緩衝することで中性へ近づけ、カルシウムやリン酸を含んでいて歯を修復します。しかし間食や清涼飲料水、炭酸水などを頻繁に摂取していますとこの唾液の働きが追いつかず虫歯になるリスクを高めてしまう原因となります。食事以外で摂取する飲み物は水やお茶等にすることが大切です。
食事の後には再石灰化を促すために、フッ素入りの歯磨剤を使用し、うがいは少量の水で1回行いフッ素を歯の周りに残しておくために食後30分ほどは飲食を避けたほうが望ましいです。

虫歯の進行にはCOとC1〜C4まで合わせて5段階あります。
COは初期の虫歯であり、見た目的には白く濁っている部分があったり着色している部分がありますが穴は空いていない状態です。この状態から虫歯が進行すると穴が開いて痛みを感じることあります。
C3・C4の状態まで進行すると根の周りに炎症が広がり、C4となってしまうと抜歯せざるを得ないこともあります。
通常のレントゲン撮影では病気の広がりの診断が困難なこともあり、必要に応じCT撮影を行うことで3次元的な病巣の拡がりを確認することで正確な診断・治療を行います。痛みを伴っている場合には、表面麻酔や電動注射器を使用し痛みの少ない治療を心がけています。

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歯周病治療

 日本人の約8割が歯周病に罹患していると言われています。自覚症状がほとんどなくゆっくりと進行していく病気です。 早期発見・早期治療を行うことができれば重症化を防ぐことができますので、定期検診を受けることが大切です。
歯周病の原因は細菌です。歯の表面に細菌が増え塊となったものをプラークと言います。このプラークをそのままにしておくと歯周病や虫歯になってしまいます。このプラークは歯磨きで取り除くことができます。

歯を磨かなかったり、磨き残しがありますと、歯と歯肉との間(歯周ポケット)に歯周病原細菌が増え歯周病が発生・進行していきます。


 歯周病の状態は歯肉炎・軽度歯周炎・中等度歯周炎・重度歯周炎の4段階に分類されます。歯肉炎は歯肉が腫れているだけで歯を支える骨は溶けていないため、適切な歯磨きを行い歯石なども取り除けば元の状態に戻ります。一方で歯肉炎の状態が続くと歯周炎(歯を支える骨が溶けている)へと進行してしまいます。中等度〜重度歯周炎まで進行して行くと骨の支えが減ってくるとこで歯の揺れが生じ、食事の際に痛くて噛めないといった症状が見られることがあります。
 治療で最も大切なのは日頃の歯磨きです。治療の最初は、普段の歯磨き方法を確認し患者様に適した歯磨きの仕方のご説明をします。治療中・治療後にも継続してプラークを取り除けている状態が維持されていなければ治療の効果が得られないからです。
その後、歯ブラシでは取り除けない歯石を機械的に除去し、根の表面を滑らかにします。この際、歯周ポケットが深く歯肉に隠れた歯石が多い場合には麻酔をして取り除くこともあります。

 歯周病の進行により骨が溶けてしまった場合には歯周外科治療という手術を行う必要があることもあります。歯周ポケットが深いと根の周囲に歯石がこびり付いているためにしっかりと見える状態で取り除いてきれいにしなければ歯肉は健康な状態になりません。
骨の溶けている状態によって、歯周組織再生療法という骨を作る細胞が増えるのを促進する薬剤を用いて手術を行うことで失った骨や歯の周囲の組織を回復させることもできます。ただし、手術を行う上で糖尿病、高血圧などの全身状態によっては手術を行うことができない場合もあります。

 歯周病の治療は歯石を取り除いて歯肉が引き締まったらお終いというわけではありません。歯周ポケットの中の細菌はおよそ3ヶ月で増え始めると言われており、治療により健康に近い状態になった歯肉を保持していくためには定期的にメインテナンスを受けていただくことが大切です。

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クラウンブリッジ(さし歯など)や義歯(入れ歯)治療について

・治療用の仮歯を用いて
本院では自費診療にて治療を行う場合、本歯や本義歯を作成する前に治療用冠や治療用義歯をお作りし、正しい噛み合わせや顎の位置、発音や感覚、歯の色や形、歯並び、歯肉や唇のラインなどをさぐりながら改善していきます。型紙を用いた服の仮縫いと同じように、と申し上げればご理解いただけるでしょうか。
口もとは顔だけでなく人の印象に大きく影響します。審美回復にはご遠慮なくご希望などお聞かせください。ご納得いくまで調整を行ない、個性やご希望に合ったお口もとにじっくりと取り組みましょう。日常生活で仮の歯をお試しいただきながら、できるだけご不自由なく治療を進めてまいります。
治療用義歯は本義歯完成後も大切に保管してください。何かの折に本義歯のスペア-として役立ちます。

・ 精密アタッチメントを用いた治療(自由診療)
精密アタッチメントとは、義歯やクラウンブリッジを口の中に安定固定するための小さな精密装置のことです。審美的、力学的にも優れた様々なタイプのアタッチメントがあり、本院では精巧度が世界的に認められるスイス製を主に使用しています。

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レーザーを用いた歯科治療

本院で使用しているのは、歯科用レーザーの中でも高出力のパルス波を持つ適応範囲の広いものです。 無麻酔治療範囲が広がり、心臓血管の障害など麻酔リスクの高いご病気をお持ちの方にも、安心して歯科治療を受けていただけます。(症例によっては適応外もあります。)

・歯周ポケット内の細菌の除去
 歯周病では歯の周りに着く歯石は機械的に除去できますが、進行した場合には歯周ポケット内の歯茎に菌が侵入します。症例によっては手術で取り除くことができますが、服薬している薬の影響で手術できない場合にもレーザーの使用は可能です。

・ 歯肉のメラニン除去
 黒ずんだ歯肉も、麻酔なしで無痛的にきれいにすることができます。 

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検診・歯のクリーニング

お口の中を長く安定した状態で保つためには、定期的な検診と歯科医院での歯のクリーニングが不可欠です。
検診を受けることで大きな問題が起こる前に歯や粘膜の異常に気付く事ができます。また歯科医院で歯のクリーニングをすることにより、自分では磨ききれない歯の汚れを落とすことができ、爽快感が得られると同時に虫歯や歯周病の進行を予防できます。
患者様それぞれに合ったブラッシング法や清掃器具、検診間隔などをご提案させて頂くことで、お口のトラブルを未然に予防していきます。

当院では検診の際には以下の項目を行なっております。
・歯・粘膜のチェック
・PMTC(歯科医師・歯科衛生士による専門の器具を用いた歯の清掃)
・ブラッシング指導
・フッ素塗布
・義歯等の取り外し可能な装置をご使用中であれば洗浄・研磨

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ホワイトニング

機械による歯の着色除去とともに、ご希望に応じて患者様ご自身で行っていただくホームホワイトニングも行っております。

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●医療連携

本院には安心してご紹介できる下記の連携病院がございます。
必要に応じ責任を持って直接ご紹介することができます。

  • 東京歯科大学病院(水道橋・市川総合・千葉歯科医療センター)
  • 慶應義塾大学医学部病院(歯科・口腔外科)
  • 聖路加国際病院(歯科口腔外科)
  • 片山内科

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