医療法人社団 片山歯科医院
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 コラム 第183回  2019. 9. 27

根面う蝕のお話

ここ数日は、ようやくさわやかな秋風の頃となってきました。 台風で大きな被害が出て、いまだに普及のめどが立っていない地域もあり、お見舞い申し上げます。 肉体的にも、精神的にもつらい思いをされていらっしゃることと思いますが、この時にこそ口腔ケアを忘れずにお過ごしください。 口腔内細菌は、虫歯や歯周病だけでなく、様々な病気の引き金になります。 歯ブラシができないときには、うがいだけでもまめになさって増えてくる細菌の数を減らすようにしましょう。 皆さんが一日でも早く元の暮らしに戻れますよう祈っています。

毎食後いつも欠かさず歯磨きをしていても、急に歯がしみだすことがあります。 多くの場合は、知覚過敏で一過性の痛みで治まることが多いのですが、治まるどころか日ごとに痛みが増してくる場合もあります。 後者の場合はあまり定期健診を受けてこなかったご高齢の方に起こることが良くあります。 痛みの原因は根面う蝕から起こる歯髄炎で、場合によっては猛烈に痛むこともあります。 今まで自慢であった歯に何が起きたのかわからず、受診して初めて事の重大さに気づくことになります。

では、その根面う蝕とはどのようなものなのでしょうか。 絵を見ながらご説明しましょう。 若いときは歯を支える歯槽骨は、エナメル質でおおわれている歯冠部分のすぐ側まであり、外側は歯冠の周りを囲むように歯肉でおおわれています。(図1)

図1
しかし、年齢とともに様々な要因で、歯槽骨は根尖部方向に後退し、歯冠空隙が広がって食べたものが溜まり、歯垢歯石が付きやすくなってきます。 これを放置していると、当然そこにう蝕ができます。 この部分にできたう蝕は、初めから象牙質を侵食しますので進行が早く、しかも歯髄に近いので容易に歯髄炎を起こし、歯髄の中まで細菌が到達したときに猛烈な痛みが起こるのです。(図2)
図2

浅い場合はう蝕部分を削って充填ですむのですが、多くの場合痛くなって初めて気がつくので、歯髄の治療をしなければなりません。 この場合は、歯冠部分を削って、う蝕のあったところまで歯を覆う冠をかぶせなければなりません。 今まで自慢であった歯が一気に被せ物で覆われることになるショックはとても大きいと思います。 こんな思いをしないように過信しないで、必ず定期健診を受けるようにしましょう。 歯冠空隙が広がると、自分だけで完璧に磨くのは難しい状況にあります。 歯石除去ののち、フッ化物塗布をして歯根を強固にして根面う蝕の予防をするよう心がけましょう。



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