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 コラム 第133回      2015. 7. 28

歯の痛みのお話

  各地で猛烈な暑さが続いています。 今まで経験したことのない気温が毎日のように更新され、地球の温暖化を身をもって実感させられております。 昔から、あまりの暑さを「ジリジリと刺されるような暑さ」と表現されますが、あまりの暑さは痛みを伴うことがあります。 肌の痛み、目の痛み、頭痛に加えて、歯ぐきや歯まで痛くなることを経験します。 今まで日本に暮らす者にとってほとんど経験したことのない、体温以上の気温がもたらす体への影響とは一体どの様なものなのでしょうか。 まず多量の汗が出ることで血液が濃くなっているところに緊張状態が持続して、体の隅々にまで血液が流れにくくなることがあると思われます。 ここで起こる歯の痛みは、以前お話しした(コラム第6回)寒い時に歯を食いしばっていた後に感じる歯の痛みと、メカニズムは同じです。

  歯の痛みは昔から最もつらい痛みの一つと言われています。 食事の度に痛みに耐えなければならないのに加えて、四六時中ズキズキとして集中力を低下させてしまうことにもなります。 夜も眠れず痛みに苦しめられることもあります。 キリスト教の宣教師だった、内村鑑三氏は、歯の痛みに苦しんだ挙句、歯科を受診してようやく痛みから解放されて 「Dentistry is a work of love.」と色紙に書いています。
 
軽井沢 石の教会 内村鑑三記念堂にて (2012/08/02)

  おそらく、虫歯が進んで歯髄にまで到達し、歯髄が化膿した時に起きる激烈な痛みだったのでしょう。 これは歯の痛みの中でも一位、二位をあらそうほどのものです。 硬い組織に囲まれている歯髄の内圧が膿で高まって、圧迫された歯髄神経によってもたらされたものだったと思われます。 これは、歯に穴をあけて膿を出せば、うそのようにスーッと痛みが消えます。 ですから、内村氏はこのような表現をしたのでしょう。 私も患者さんから、愛を感じていただけるように頑張りたいと思います。


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