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 コラム 第102回      2012. 12. 28

今年は「金」

  今年の世相を表す漢字は、「金」でした。ロンドンオリンピックで日本人アスリート達が大活躍したのが、思い出されます。 銀座でのパレードも大勢の人出で、大変盛り上がりました。 その後は消費税増税や金融緩和、更にはデフレ脱却を唱える自民党への政権交代と、お金の話題の多かった年でした。 歯科においても、今年は金が高騰し大変な年でした。以前のコラム(コラム第45回)でも書きましたように、 本院で使用している金属は白金加金合金のみですので苦労しました。

  ところで私は、中学生のときから大学を出るまでずっと柔道をしていましたので、オリンピックではやはり柔道が気になります。 男子柔道は、金メダルゼロに終わってしまい残念でしたが、みんな良く頑張っていたと思います。 普段柔道の試合など見ない人たちが世界中で観戦している中で、美しい柔道を見せようと一本にこだわって必死に戦っていた姿は、 私の中では金メダルに値すると思っています。 技を封じるために腰を引き、襟を取られないように帯をゆるく締め、すぐにはだけてしまう醜い格好で戦う相手とは、さぞかしやり辛かったことでしょう。 消極的とみなされて指導をとられその積み重ねのポイントで負けてしまった選手もいました。 またいつもは表に出てこないジュリーが判定を覆したり、試合を中断させたりしていました。 条件はどちらに選手にも同じと思われるかもしれませんが、試合の流れを止められるとリズムが狂わされて、 特に攻めている側の勢いが次の技につながらなくなってしまいます。 様々な反省点を残しながら終わった大会でしたが、選手からこのことに関して不満の言葉はなく、自分の力不足を反省する清々しさに良くやったと拍手を送りました。

  大きな大会が終わると、反省点を踏まえたルール改正が行われます。 柔道においても審判の判定方法が古来の柔道の試合とは全く違うものとなりました。 今までは、主審がいて、副審二人が試合畳のコーナーで椅子に座って主審の求めに応じてのみ意見し、 試合時間内に決着がつかなかったとき3人が旗を揚げ数の多いほうが勝ちとなる、解りやすいものでした。 しかし今後は、主審一人だけとなり、微妙な判定の際ジュリーから無線で訂正されたり、旗判定に関してはジュリーのビデオ審査で決定するということです。 やってみないと判らない部分もありますが、混乱しそうな気がします。 私が柔道をやっていたのはもう30年以上も前のことですので、どんどん進化しているのかと思います。 私の時代は、一本と技ありだけで、有効、効果、指導などはなく旗判定のときだけ考慮されるものでした。 これからの試合運びが、どんなものになってゆくのか楽しみです。

  今回は、歯のことには触れませんでしたが、私がかつてやっていた柔道競技の変化になぞらえて、 変化に対応した柔軟な頭で物事を考える姿勢で新しい年を迎えようと思います。 皆様におかれましてもご自愛の上どうぞ良いお年をお迎え下さい。

12月の歌舞伎座 (2012/12/20)

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