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 コラム 第193回  2020. 07. 20

コロナ下での光明

新型コロナウィルス感染状況が、新たなステージに移行して来ました。 夜の街関連の感染者が増加していることから、ピンポイントで新宿区と豊島区でPCR検査、抗体検査が積極的に行われています。 その結果は、都内感染者数の半数にあたる人数がそこに集中し、その殆どが20代と30代でした。 また、ほかにも感染経路が追えない人数も増えている状況です。 200人を超える日も続いており、検査を増やせばこれだけ増えるということは、他地区においても検査を増やせば、人数に差こそあれ同様の傾向が出るのではないでしょうか。

最近になって、唾液採取によるPCR検査キットが許可されたとのニュースがあって以来、本院にも電話での問い合わせが時々ありますが、歯科医院では行っていません。 今までと同様、保健所や検査センター、感染症指定医療機関に限られています。 しかし、これまでのPCR検査では、鼻咽頭からの検体採取の際に、医療従事者が防護服、ゴーグル、防護マスクを着用しなければならないのに比べ、 1〜2mlの唾液を採取するだけなので、時間や手間の負担が大幅に軽減され、その簡便さから検査できる場所は増えていくと思われます。

先日WHOが今回のコロナウィルスも他のウィルスと同様に空気感染が示唆されてきていると注意を呼びかけました。 これは、3蜜を避ける行動に加えて、マスクの着用を推奨するものでもあります。 マスクの効用は、飛沫感染の確率を下げ、人にうつすリスクを減らすものです。 外出から戻った際にはすぐに、手洗い又はアルコール消毒、うがいを徹底しましょう。 感染リスクを抑えるためには、自己防衛が何よりも有効な防御策になりますので、各自で考えた行動を心がけましょう。

本院は、緊急事態宣言が発令される前から対策を講じた診療体制にしている事はこのコラムでもご報告しておりますが、 患者さんお一人お一人が感染予防に心を配りながら来院してくださっていることを強く感じております。 現在は、月曜日、水曜日、木曜日の週3日体制ですが、月曜日と水曜日には息子が一緒に診療していますので、とても助かっています。 コロナ対策のためには口腔ケアがとても大切な事はコラムにも書きましたが、そのことをもっと詳しく知りたいと患者さんから聞かれた時に、 若先生の説明は院長先生よりもわかりやすいと言われています。 言い訳ではありませんが、彼は10年以上も東京歯科大学歯周病学講座にいて、認定医でもあります。 最新の情報をわかりやすく丁寧に解説して、患者さんごとの注意点を詳しく指摘している様子を見ていると、なるほどと学ぶものが多くあります。 日本人の歯周病罹患者が、最近では若年化している事から、本院も重点的に取り組もうとしていたところに、頼もしい助っ人が来てくれてとても心強く思っています。 コロナ後の社会を見据えながら、二人三脚で取り組んでまいりますので、どうぞご支援のほどよろしくお願いいたします。



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