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 コラム 第190回  2020. 04. 27

COVID-19対策

新型コロナウイルスによって、この地球が経験したことのない世界へと変わりつつあります。 私たち人間は今、世界中で見えない敵と戦っています。 昨年末、中国武漢市の市場からウイルス感染が発生したとのニュースが入りました。 そして、わずか数か月足らずで世界中に広がり、WHOがパンデミックを発令するに至りました。

このコラムでは、感染予防に役立てばと自己防衛手段をお書きしました。 本院では日頃より、歯科医療は感染症との闘いであるために、万全の対策を取り診療をしておりましたが、このニュースが入ってから治療中だけではなく、 診療室全体の消毒をウイルス対策にシフトして診療を続けてまいりました。 中国での感染が落ち着きを見せてきたころから、イタリアを中心にヨーロッパ全土に広がり、 海を渡ってアメリカ大陸でも爆発的な蔓延となり、東京でも感染源を特定できない感染者が増加しています。 患者さんが通院する間に、また我々スタッフが通勤途中で、感染する確率が非常に高くなってまいりました。 このきびしい現状に、診療の自粛、休診をしなければならないとの判断をするに至りました。 このような決断をするのは、本院始まって以来のことで悩みましたが、早急に結論しなければならないと、4月初めより週一日、月曜日のみの急患対応の診療といたしました。

本院では、ほとんどの患者さんが3〜6か月間隔で定期健診に来院されますが、今は特に変わりない状況であれば、 コロナが終息するまで予定を先延ばして頂くよう連絡させていただきました。 現在通院中、治療中の患者さん方にも、いったん治療をお休み出来るようにして、できるだけ通院を控えていただくようお話しし、了解をいただいております。 しかし、痛みや何らかの症状が新たに出た方には、治療をしなければなりません。 そのため完全休診ではなく、週一日、月曜日に急患対応させていただいております。 診療室の電話は自宅への転送に切り替え、いつでも対応できますのでご安心ください。 その際には症状をよくお聞きし、必要ならば写真を撮ってメールで送っていただき、月曜日の来院の必要の判断をさせていただいております。 来院が必要と判断した場合には、来院までの過ごし方をお話しして、日曜日に再度様子をお聞きするようにしています。 そこで再び来院の必要性をご相談して、できる限り自宅で経過を見ていただくようにしています。 患者さんからもそうしてもらえると有り難いと、ご理解いただいております。 すぐ拝見して確定診断をしたいところではありますが、現状ではこれが一番の対応策だと、苦渋の決断に至った次第です。

最近のニュースで、歯科治療での感染に対する心配が報道されています。 歯科現場は、我々スタッフが飛沫感染するリスクがどの職種よりも高く、これを防止するため、出来得る限りの対策を行っております。 今は週一日ではありますが、毎日の検温はもちろんのこと、みなプロ意識で体調管理、自己防衛しながら通勤し、万全の対策下で週一日の診療に臨んでおります。

自己防衛が最も有効な防御策になりますので、皆さんどうぞお大切にお過ごしください。 終息を早めるためには、今が最も大切な時期です。 今は「外出しない、人に会わない」、見えない敵に立ち向かうために、決して気を緩めないように過ごすことが大事です。頑張りましょう!


4月の歌舞伎座(2020/4/27)

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