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 コラム 第184回  2019. 10. 28

学会シーズンに思う

すっかり秋の季節となりました。 いつもなら、爽やかな秋風の中、紅葉を楽しみに待つ頃なのですが、また大きな災害に見舞われてしまいました。 台風15号と19号で甚大な被害を受けた後の大雨で、日本中のいたるところで水害が起こり、多くの方が被災され大変な思いをされています。 一日でも早く元に戻れますようにお祈りしますとともに、心よりお見舞い申し上げます

この季節は、学会や講演会が多く開かれる時期でもあります。 歯科におきましても、様々なジャンルのものが企画されていて、明日からの診療にプラスになるものを求めて、毎年あちらこちらに顔を出しております。 そんな中に、母校の東京歯科大学で開催されている東歯学会があり、特別枠で来春定年を迎える教授たちの最終講演がありました。 今年は特別で、その中に同級生の二人がおり、彼らの話を聞いてきました。 学生時代から仲の良い二人でしたので、患者さんの相談や治療依頼を気軽にさせて頂いていました。 大学卒業以来40年間、口腔外科と補綴科で一筋に臨床と研究をし続けてきた彼らの集大成を聴き、改めて頭が下がりました。 定年を迎えるとはいえ、体力気力ともに充実している彼らにはまだまだ活躍してもらわなければとの思いを強く持ちました。

来月には、東京ビッグサイトで東京デンタルショーというイベントが開かれます。 これは国内外の歯科関係の会社が一堂に会して、新製品や未来へ向けて開発中の機材や材料などを発表する場です。 同じ場所で今開催されている東京モーターショーの歯科版というところでしょうか。 車もそうですが、過去の変化と比べてこれからの変化は、猛烈なスピードでおこると思われます。 光学機材、3Dプリンター、削り出し、AIによる画像の読み込みや診断、組織再生材料、骨補填材等など、 数年前から本院でも導入している機材も含めてどんどん進歩して数年前とは全く別のものへと進化しています。 これからの世代がたどる歯科の道は、まさに日進月歩で取捨選択に迷う場面も多々あることと思います。 そんな時、ベテランの域にある引退する教授たちと同じ年の自分には、過去から未来への繋ぎ役としてやるべき事は沢山あると思います。 ぬくもりを持った人の体は、過去も未来も変わりません。 秋の心地よい空気を吸いながら、また新たな気持ちで頑張らなければと強く思っております。



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