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 コラム 第168回  2018. 6. 27

高齢者になりました

  今年は、暑い日と寒い日が交互に来る梅雨となりました。気象の定まらない中、地震も起きて不安な日々を送るこの頃です。 何か明るい話題はないものかと思っていたところに、サッカーワールドカップで日本代表が初めて南米チームに勝利したとのニュースが入り、ワクワクしています。 日頃私はサッカーにあまり関心がないのですが、ワールドカップだけはいつも気になります。この後も頑張ってもらいたいものです。

  さて、私は今月で65歳になり、高齢者と言われる年齢になりました。 高齢者と言われても、あまり実感がないのですが、通勤電車の中や飲食店で周りを見渡すと、自分が一番年上かなと思う時が増えました。 勉強会の後、講師を囲んで行う懇親会などでも、一番の年長者ということで挨拶を求められることも多くなりました。 歯科医になって40年、この先にはどんな未来が待っているのでしょうか。

  歯科医になった年から4年間は神経解剖学という基礎を学び、この間に歯科衛生士学校の講師として教壇に立ち、 病院歯科での臨床をスタートし、大学院終了後にその病院歯科で勤務するために自衛隊に入隊しました。 この間、週に2回片山歯科医院で、父の臨床を学ぶことにしました。 当時のスタッフには、私が小学生の時から勤務していた歯科技工士さんもいて、待ちわびていたと歓迎してくれました。 患者さんを中心にして、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、受付スタッフとの息の合った連携を目の当たりにし、 将来この歯科医院を継承するのなら専属で勤務するべきだと、早々に自衛隊を退職しました。 私とほぼ同時に、縁あって就職してくれた歯科技工士と一緒に30余年間、共に成長してきたと思います。 父と一緒の時には何人かの歯科衛生士と受け付け専属のスタッフが居りましたが、父のリタイア後に就職してくれた歯科衛生士は一人で20余年間助けてくれています。 受付業務と経理は、家内が歯科医としての目線で、切り盛りしてくれています。

  そして5年前からは、娘夫婦も週に3日加わってくれています。 歯科医になって10余年の2人は、大学に残って学んだそれぞれの専門分野の新しい知識と技術を片山歯科医院に持ってきてくれています。 これからは彼らの知識を生かしつつ、私が父から受けた技術を彼らに継承し、息の合ったスタッフと共に更なる飛躍をしていきたいと思っています。

  ですから、高齢者と言われることになっても、まだまだ老け込むわけにはまいりません。 髪の毛は白くなって年寄りの顔貌にはなりましたが、内科医の兄にも助けてもらって、健康体でいられることに感謝して、一層励んでまいりたいと強く思っているところです。



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