ホームへ > 院長のコラム最新号へ

 コラム・バックナンバー・インデックス

 コラム 第155回  2017. 5. 29

今、子育て中

  突然夏の陽気になってきましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。 診療室の窓からは、歌舞伎座の5階にあるテラスの緑がきれいに見えています。 一年で一番緑が美しく、好きな季節です。春の訪れとともに、育休中だった歯科衛生士が保育園問題をクリアして復帰しました。 娘の方は入園が遅れていますが、少しずつの復帰を目指しているところです。

  赤ちゃんの歯の発生は、妊娠に気付くころの、胎生6週頃から始まります。 その頃は胎児といってもまだ手足もはっきりしないときですが、すでに口腔が形作られ、口腔粘膜の肥厚増殖から歯の発生が始まります。 産まれるころには、乳歯のエナメル質、象牙質は石灰化しています。 生後半年くらいから下の前歯が生え始め、1歳くらいには上下の前歯4本が顔を出してきます。 丁度その頃には、乳児食から幼児食へと変わる時期となります。 同時に、免疫獲得のために体が戦う時期でもあり、知恵熱ともいわれるようによく熱を出す頃でもあります。

  保育園では、37.5度以上の熱があると出園停止となり、自宅で看病することになります。 子育てしながら働くことの大変さがよくわかるのと同時に、保育園のご苦労もわかります。 時々ニュースで取り上げられるような問題もあるようですが、保育園ではただ預かるだけではなく、この時期に必要な育児を行ってくれていると言います。 母親が働くために必要な預かり施設というだけではなく、育児に必要な知識を母親にも指導してくれる現代社会には欠かせない場所だと今回改めて認識しました。 周りに相談できる人がおらず、心細くわが子の泣き笑いに一喜一憂するうちに母親が一人で悩みを抱え込んでしまうという事もあります。 そんな時、保育の専門家が見ていてくれるという安心感は、若い親たちにとって大きな支えです。

  患者さんから復帰を喜ばれ、親しげにお声がけくださる様子を見て、嬉しくなります。 まだフルタイムでという訳にはまいりませんので、色々なところで支える人が居てくれることに感謝しています。 スタッフ一同この気持ちをもって、これからも最大限の力を発揮してゆきたいと思っています。


このページの上へ↑

Copyright(c) 2004-2020 Katayama-shika. All rights reserved.