ホームへ > 院長のコラム最新号へ

 コラム・バックナンバー・インデックス

 コラム 第154回  2017. 4. 27

春爛漫

  今年もまた、診療室の窓から見える街路樹のハナミズキが、満開の季節を迎えました。 長かった冬も明け、来週からはもうゴールデンウィークです。 寒さで猫背になりがちだった体も、背筋を伸ばして春の日差しをたくさん浴びて、リフレッシュしましょう。 街を歩くフレッシュマンたちの姿もこのひと月で随分と社会人らしくなってきたように見えます。

  フレッシュマンといえば、第110回の歯科医師国家試験が2月に実施され、3月中旬に発表になりました。 1,983人の新人歯科医が誕生しました。 歯科医師の総数は、昨年12月に総数103,972人でしたので、約106,000人になったわけです。 8,533人の新人が誕生して約320,000人になった医師と比べればはるかに少ない数ではありますが、 私が歯科医になった約40年前と比べると比較にならないほど多くの仲間が出来ました。

  そしてこの40年間の間に、歯科医療も大きく様変わりして、治療の選択肢も増えてきています。 また、全ての治療を一人の歯科医が担うのではなく専門分野同士で連携して治療にあたることもあります。 さらに日本の社会環境も変化して、保健所などで実施される健診事業でも、3歳児までは虫歯の無い子供が殆どになりました。 しかし、ここ2カ月にわたって書きましたように、新たな問題も生じています。 加えて、超高齢社会という世界でも例のない日本人の人口構成があります。 80歳までに20本の歯を残そうという8020運動が提唱され、達成者も年々増加しています。 自分の歯で楽しく食事をすることが健康維持に欠かせないことだという事は、周知のことになりました。

  そして、超高齢社会は、様々な病気をお持ちの患者さんの歯科治療が求められるようになりました。 元気な人しか歯科に通えないという時代はもうかなり前の話です。 かかりつけの医師との連携も今では欠かせないものとなっています。 診療室での治療だけではなく、依頼があれば訪問診療も当たり前の時代になりました。 寝たきりの方への口腔ケアは、家族と一緒に口腔清掃と口腔機能訓練を行うという在宅介護の重要な位置づけとなっています。 日本の歯科医療が世界の模範となるよう、この様な多様性の時代に歯科医師となったフレッシュマンとともに、向上してゆきたいと思っています。

  窓の外では今も研修会帰りと思われるフレッシュマンたちが、歌舞伎座前を颯爽と歩いています。 様々な分野で活躍されることを心から応援します。頑張れフレシュマン!


このページの上へ↑

Copyright(c) 2004-2019 Katayama-shika. All rights reserved.