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 コラム 第150回  2016. 12. 26

  寒い日が続きます。 インフルエンザも流行っているようです。 予防注射はお済でしょうか。 車のシートベルトと同じだよと、兄に言われて受けました。 つまり、かかった時軽く済むという事なのだそうです。 また感染性胃腸炎も流行っているようですので、うがい手洗いはまめにいたしましょう。

  さて、今年の世相を表す漢字に、「金」が選ばれました。 リオデジャネイロのオリンピックでは、日本選手が頑張って金メダルをたくさん獲得したからだと聞きました。 開催すら危ぶまれていたブラジルでのオリンピックは、予想以上に素晴らしい大会でした。 しかし後に、負債がたまり国家財政が窮しているとのことです。 いま日本でも次回の東京オリンピック開催に向けて、無駄のないものを作ろうと大勢で知恵を出し合ってくれています。 大切なお金を無駄遣いしないようにという意味での「金」かもしれません。

   一方、医療の分野に目を向けると、日本では医療費の削減がよく言われています。 最近は、かかった病気の原因や予後を追及して、再発を防ごうという動きが以前より活発になっています。 そんな中、歯科界では昔から言われてきたことですが、口腔内細菌が原因で病気になり、 予後を悪くするということが科学的に明らかになって、研究も進んでいます。 以前は歯科の分野に関心を持つことが少なかったお医者さんが、今では口腔ケアについて聞いてくることが増え、 医師会の講習会でも口腔ケアをテーマにしたものが稀ではなくなってきたと聞いています。 実際に、大きな外科の手術を控えた患者さんが、手術前に虫歯治療も含めた口腔ケアをし、 術後も挿管されているときから口腔ケアをするという病院が増えてきました。 逆にこれをせずに誤嚥性肺炎を起こすなどした場合、医療ミスとして問われることもあります。 さらに、テレビ番組でも口腔ケアを怠ると重篤な病気にかかりやすくなるとか、 治りが悪くなるということが、一般向けにも取り上げられるようになりました。

  このコラムでも何度もお書きしていますが、普段は恒常性を保っている口腔内常在菌も、 ひとたびバランスが崩れると肺炎や心臓病の原因菌になってしまいます。 お口の中の病気は細菌との戦いですから、日々の生活習慣に口腔ケアをどれだけ行っているかが大切です。 全身の健康がこれによって左右されるといっても過言ではありません。 お口の健康が体の健康を維持するという事、すなわち医療費削減の結果に結びつきます。 口腔ケアをして元気な体を維持して、来年も明るい年でありますようにお祈りします。

  今年も1年私のコラムを読んでくださりありがとうございました。 寒さ厳しき折、皆様お元気に新年をお迎えください。




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