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 コラム 第147回  2016. 9. 28

学会に参加しました

  今年は、9月に入って次々と台風が日本列島を襲ってきています。 各地で雨や風による被害が出ています。 10月になっても注意が必要との事ですので、天気予報に注意して、予測進路上の時は早めの対策をとってください。 被害が少しでも軽く済むように祈っています。

  先週末、学会に行ってきました。開催が東京でしたので、気軽な気持ちで参加しました。 日本補綴歯科学会東京支部会の学術大会でしたので若手研究者の発表が多く、今大学では何に力を入れて研究されているのかを知ることができました。 少し専門的になるかもしれませんが、その中身をいくつかお話してみましょう。

  高齢者にとって食べられることが、健康寿命の伸延につながることを科学的に解析し、昔から言われてきた事の根拠を証明した発表がありました。 これは当たり前のことのようですが、科学的根拠の証明は難しいことなのです。 よく噛んで泥状になった食塊が食道以降の消化器官に負担をかけないために良い消化と吸収をもたらし確実に栄養をつけてくれることにつながります。 学会では、噛める入れ歯と噛めない入れ歯との差異、正しい位置での咬み合わせで姿勢が改善されることなどをBMI指数(体重/伸長の2乗)や 血清アルブミン値などの栄養指数をもとに数値的に証明していました。 このような話を聞いていると、別の分野の学会の話になりますが、次には咀嚼のリズムが認知症の予防につながるということの証拠を追った研究が、 今どこまで来ているのかを知りたくもなりました。

  他には、日常の臨床で使われる材料の特性を最大限に生かすためには、何が必要かに関する発表などがありました。 昔から繰り返されている検証実験の発表ですが、新しい材料が開発されると、これは必ず必要な研究になります。 臨床医にとってメーカーの発表データだけにとらわれない、様々な角度からの実験的裏付けは、とても心強い味方になってくれています。

  周りを見渡すと、知った顔は教授ばかりで、知らない若い研究者が皆お辞儀をするので、 自分もいつの間にかそんな歳になったのかと思いましたが、良い勉強をさせてもらいました。 次の歯科界を担う若い研究者の真剣で真面目な姿にも刺激を受けて、私もまだまだ頑張らなければと、身の引き締まる思いを持った週末でした。


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