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 コラム 第146回  2016. 8. 29

拡大鏡のお話

  8月の下旬には、台風と雨の多い日が続きました。 ここ銀座でもゲリラ豪雨を経験しました。南の国の急なスコールは、こんなではないのかと思いました。 昼間なのに急に空が暗くなり、そのあと数分間ザーッと降ったかと思うと、真夏の陽射しが戻って水浸しの路面があっという間に乾いてしまうというものでした。 ただ、少し前のような猛暑はおさまり、徐々に秋も近いのかなと思う日々です。

  片山歯科医院では、以前から口腔内カメラや実態顕微鏡を使って診療を行っていますが、 今年になって眼鏡にレンズとライトの付いた拡大鏡を導入しました。 8倍の倍率のレンズ越しに見ますので、歯と歯の間や歯茎のポケット内の様子をミラー越しに今まで以上によく見えるようになりました。 拡大鏡にはLEDライトがついていますので、根の治療の時には今まで見えづらかったところもよく観察できるようになりました。 ただ、全てにこれを使って治療するわけではありません。なぜなら、この眼鏡をかけると治療中の歯と周囲3本分くらいまでしか視野に入らないからです。 ほとんどの治療は、口腔内全体を見渡し、患者さんの表情も見ながら行います。

  昔、学生実習中や歯科医になりたてのころは、ミラー越しに道具を使うとき逆に動かしたり、 歯を触ろうとしてミラーを触ったりの失敗をよくしていました。 父やベテランの先生が上手に手を動かす姿を見て、なんと天才的なのだろうと感心したものでした。 しかし、毎日診療しているうちに、私にもそれが何も考えずに自然にできるようになっていました。 今まで使っていた2.5倍の拡大鏡の時には何も意識しませんでしたが、8倍の拡大眼鏡を付けると、 器具を歯や歯茎に近づけるまでに昔経験したときのような感覚に引き戻されてしまいました。 器具が視野に入ってくれば問題なく手を動かせるのですが、器具の方向をしっかり定めてレンズの視界におさめるのに少々慣れが必要でした。 また顔を動かすと眼鏡についたライトも同時に動くので、患者さんの目に直接ライトが当たらないようにするのも気を使わなくてはなりません。

  新しい物を使うとき、慣れるのに少し時間を必要としましたが、これによってまた一歩前進できたと思います。 皆さんにとって快適でより良い歯科治療のために取捨選択して器具を使いこなしたいと思っています。


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