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 コラム 第125回      2014. 11. 28

秋を美味しく食べる

  急に寒くなって、暖房がほしい季節になりました。 乾燥する季節ですから火の元に気を付けて、加湿をしてインフルエンザ対策も致しましょう。 各地からきれいな紅葉のニュースが入ってきます。紅葉を眺めて、秋の味覚に舌鼓を打ちながら、ゆっくり温泉にでもつかりたい気分になります。

  秋の味覚を満喫するには、やはり歯の具合が良くないといけません。 よく歯を磨いて、うがいをして口腔内細菌の数を減らしておきましょう。 舌で歯の内側をなめた時、ザラザラしていませんか?ザラザラの正体は、歯の表面にへばりついた細菌の集落です。 そのほとんどが、ストレプトコッカスミュータンスというネバネバした細菌です。 この菌は昔から虫歯の原因菌として有名です。この細菌は、ほかの口腔内常在菌をまき込んで、 歯の表面にバイオフィルムという強固な膜となって、うがいしても落ちない細菌の集落を作ります。 ですから歯の表面は、ブラシでこすってこのバイオフィルムを取り除かないとツルツルにならないのです。 更にこれらの細菌は、舌の表面にも集落を作ります。舌を出して鏡に映してみたとき、表面が白く見えるとそこには歯垢と同じような細菌がいて、 ここでもバイオフィルムを形成しています。 舌は軟組織ですので、ゴシゴシ擦るとヒリヒリしてきますので、ブラシの腹でなでる程度でとるようにしましょう。 毎日続けていると2週間ほどで、きれいなピンク色の舌になってきます。

  以前にも書きましたが、このバイオフィルムという細菌の塊でできた膜が、時として私たちの命を脅かすこともあります。 口腔内細菌が、歯周病で出血しやすくなった歯茎の血管から体の中に入って、口腔と離れた場所で悪さをして肺炎、心臓病、腎臓病など、 大事な臓器の重篤な病気を引き起こす原因にもなることがわかっています。 また、免疫力の低下にも関与していて、風邪をひきやすくし治りにくくすることにもかかわっています。 そんな馬鹿なと、思われるかもしれませんが、原因不明の感染症の原因が、口腔内細菌であったということがよくあるのです。

  美味しく食べて消化吸収を良くするのには、やはり口腔清掃は欠かせません。健康体で、秋を満喫しましょう。


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