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 コラム 第95回      2012. 5. 29

口臭のお話


   金環日食を見ました。 曇り空でしたが、雲の切れ間から見え隠れしながら太陽に月が懸かってゆく様子を眺めることが出来ました。 一週間前に買い求めた観察用のメガネを覗きながら、次にこのメガネを使うのは何時なのかな、などと考えてしまいました。 調べてみると、この先50年の間に日本で見られる日食は、21回で金環日食と皆既日食は、4回あります。 2030年6月1日北海道で金環日食、2035年9月2日茨城から富山にかけて皆既日食、2041年10月25日京都で金環日食、 2042年4月20日八丈島から小笠原間の海上で皆既日食が見られるのだそうです。 東京で見られるのは300年後だそうです。そのときの地球はどんな状態なのでしょうか。

   大宇宙の話題からいきなり口腔内の小宇宙に話題を移しますが、最近やけに口臭が気になっています。 口臭の原因やメカニズムに関しては、コラム第10回で詳しく書きましたのでそちらを参照していただきたいと思います。 今私が気にしているのは、喫煙者の息の臭いです。 多くの喫煙者は、同時に歯周病を患っていて、タバコから来る息に口腔内の臭いが混ざってけっこうな臭いとなります。

   喫煙と歯周病の因果関係は、最近になって多くの研究者によって証明されるようになってきました。 最も有力な論拠は、タバコによって歯に付着するヤニが、歯垢のつきやすい環境を作ることと、喫煙による歯肉の血行不良が挙げられます。 これによって、非喫煙者と比べて3倍以上歯周病の罹患率が高くなるといわれています。 もともと歯周病の原因は、口腔内細菌による歯肉の感染症といわれていて、きちんと口腔清掃をしていれば防げる病気です。 ですから歯周病は、糖尿病や心臓病など内臓肥満によって引き起こされる病気と同じく、生活習慣病として位置づけられています。 そこに喫煙という生活習慣が加われば、リスクが3倍以上になるのは、すぐに理解できることです。 メタボリックシンドロームといって、内臓肥満によって起きる高血糖、高血圧、高脂血症等は、食べすぎと運動不足によってもたらされる病で、 これらも全て喫煙により、増悪されることがわかっています。

   コラム第28、29回にも書きましたようにかつてタバコを吸っていた自分への反省をこめて、今回は書きました。 タバコを吸う方は、人一倍口腔清掃を心がけて、周りの人に不愉快な息を吹きかけないように気をつけましょう。 それよりも禁煙するのがもっと良いことなんですが・・・・・


5月の歌舞伎座 (2012/5/17)

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