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 コラム 第90回      2011. 12. 27



 師走に入り、寒波の停滞に伴って、厳しい寒さが続いています。
今年も残すところ後わずかとなりました。 一年を振り返ると、日本中の全ての人々にとって、今年ほど大変な年はなかったのではないでしょうか。
あの3月11日を境に、いろいろな意味で考えさせられることの多い年だったと思います。

 今年の世相を表す漢字は、「絆」でした。
 この文字の語源を調べてみると、もともとは家畜をつなぎとめておくための綱のことで、 平安時代から切っても切れない親兄弟友人などとの離れがたい心のつながりに使われていると書いてありました。
確かに今年起きた大震災の後、目にすることの多かった文字でした。絆という文字を見るたびに、 人々が暖かいこころで結ばれるのを様々な場面で感じることが出来ました。

 私自身、震災後いろいろな場面で絆を深める経験をしました。
最も感じたのは、診療室でいつも皆さんにお渡ししている歯ブラシの会社から支援を受けたときでした。
震災直後に日本のメーカーの歯ブラシは生産が間に合わず品薄になっていたので、 いつものようにアメリカのその会社へメールで注文をしたところ、無償で沢山送ってくれました。
 会ったこともなく、たまにメールで注文のやり取りをしていただけの海外の会社からこのような援助を受けたときほど、 人と人とのつながり、すなわち絆を感じた事はありませんでした。この絆は、いろんな方法で、全て被災地へお届けしました。
こういった絆を大切に人生を送って行けたら、どんなに幸せかと思っています。

 このコラムは、今回で90回になりました。
来年もこのコラムで絆を広げてゆきたいと思います。
皆さんどうぞ良いお年をお迎え下さい。



12月の歌舞伎座 (2011/12/16)

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