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 コラム 第83回     2011. 5. 26

震災その後  2

  あれからさらに一ヶ月が経ちました。 被災地は、少しずつ復興へ向けて動き出しました。 しかし、原発の不安から、気持ちが集中できない思いです。 福島第一原発周辺地域の方にとってはなおさらのこととお察しします。 そのほかの原発周辺の方々も、今あの時と同じ災害が起きたらと考えると、気が気ではないでしょう。 目に見えない放射線の脅威から早く解放されることを祈るばかりです。

  放射線被爆からの避難地域では、防護服を着た自衛官が行方不明者の捜索に当たり、医官、歯科医官が警察に出向してご遺体の身元確認をしています。 ご遺体からも放射線が出ていることもあり、防護服と除染は欠かせません。 一気に気温が上がって、彼らの活動は困難を極めているとの報告を受けています。 原発で処理活動に当たっている作業員たちは、もっと苛酷な環境で修復作業を行っているわけで、ご苦労されていることを考えると心が痛みます。 報道で見る限り、彼らは今も雑魚寝状態で、満足に食事も出来ず、風呂にも入れていない様子です。 大げさではなく、彼らの活動は明日の地球の運命を担っていると思うと、過労から来るミスを起こさないためにも、 彼らにこそ最高の環境を今すぐに作ってあげるべきだと思います。

  さて、私たち予備自衛官に出された出動待機命令は、いまだに解除されてはおりませんが、状況からして今後の出動命令は出ないものと思われます。 出動時の荷造りを冬物から夏物に入れ替えて準備をしつつ、私が被災地へ行かずともできることをこの場でいろいろ考えてやっております。 歯磨きを出来ない環境におかれて早や3ヶ月が過ぎ、歯周炎や歯槽膿漏、口内炎で辛い思いをされている方も多いことと思います。 地元の歯科医師や歯科衛生士さんたちが歯磨き指導などで頑張っている姿も時々新聞に載っています。 私は、彼らが活動するときに使う歯ブラシなどをこちらから送っています。 被災地では、日常生活物資がまだまだ不足しています。今何が必要とされているのかをよく調べて、送り続けたいと思います。

5月の歌舞伎座  (2011/5/27)

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