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 コラム 第80回     2011. 2. 24

在宅療養支援のお話

  今年の2月は寒いです。先々週の予備自衛官の訓練は、なんと雪降る中、朝霞駐屯地で行われました。 今週末、今度は衛生科の訓練がありますが、天気はよさそうです。 今年こそはのダイエットは順調で、制服も無事着られましたし、体重も78Kgまで落ちてきました。 ただ胴回りが腹筋を続けていてもなかなか減らず、腰が痛くなってきました。 これも歳のせいなのかと思ったりもしますが、何とかこの調子でずっと続けようと思います。 転ばぬ先の杖というように、老後に苦労しないように体調管理をしっかりしたいと思います。

  中央区は高齢者が多く暮らす街ですが、元気な高齢者だけでなく、介護を必要とする方も多くいらっしゃいます。 近年の国の施策で要介護者の在宅介護が進められ、かかりつけ医の訪問診療がとても多くなっています。 急な呼び出しでお宅に治療に行く往診とは違って、訪問診療は決まった日程で定期的にお宅に診療に行くことです。 住み慣れた自宅で、病院にいるのと同じように医師や看護師に来てもらい、体調管理をしてもらえるので、ありがたいことです。

  中央区には在宅療養支援協議会というものがあり、効率よく在宅医療を提供するためのシステム作りをしています。 最近になって高齢者の口腔ケアの重要性が認識されるようになり、口腔ケアのメニューも加えられ、歯科の訪問診療も多くなってきました。 寝たきりの人の食事介助や口腔清掃などは、時間がかかり介護者にとって負担の大きいものです。 これを口腔のプロである歯科医師や歯科衛生士が訪問して指導すると、誤嚥性肺炎のリスク軽減となると同時に、介護の時間短縮にもなります。 結果として医師の往診や再入院の回数が減り、介護者は空いた時間を他のことに回せるメリットが生まれます。 今後、在宅介護に歯科衛生士の存在は欠かせないものとなることでしょう。 口腔清掃して口の中がきれいになると、本人ばかりでなく家族や周りの人までもが笑顔になって嬉しいものです。

  在宅訪問診療では、要介護者本人のケアは勿論ですが、周りで介護している家族の負担軽減も考えられています。 ケアマネージャーを中心としたチームで介護を分担することにより、家族は助けられ精神的にも楽になります。 これからもっともっと口腔ケアを普及させられるよう、私たち歯科医師も働きかけています。


2月の歌舞伎座  (2011/2/17)


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