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30年経って・・・
このところ急に暑くなってきました。入梅したとたんに夏日が続いています。
やはり、梅雨が来ずにこのまま夏になってしまうのでしょうか。水不足に備えて、各地で取水制限が始まっているようです。
空梅雨で湿気が少ないのは、過ごし易くて良いのですが、真夏の暑さが今から気にかかります。
さて、つい先日、長寿世界一位が、男女とも日本に住む日本人だという事をテレビのニュースで知りました。
ギネス記録認定書が手渡されたところの映像が映りましたが、でとてもしっかりとして長寿の秘訣を話されていらっしゃいました。
酒を飲まず、規則正しい生活を続けることが何より大事だということでした。
今月54歳の誕生日を迎えた私ですが、診療後のボランティア活動などでの不規則な生活に加えて、食事や飲酒の影響で太る一方です。
メタボリックシンドロームという造語が流行りだす前に自分のお腹を何とかしなければとの思いで書いた、
コラム第12回での誓いをなかなか守れず情けなく思っています。
先月お話したライフサイクルの区分ではもう向老期の域に入ってきたので、本気で節制をしないと取り返しの付かないことになりそうです。
話は変わりますが、私が大学4年生だった夏に、ある先輩からアルバイトに誘われました。
研究室で製菓会社と協同で、むし歯にならないお菓子を開発するのでそのモニターにならないかというものでした。
内容的に興味が持てたことと、バイト代が破格だったので、すぐモニターになりました。
そのお菓子とは、砂糖の変わりに代用甘味料としてソルビットールを使って虫歯菌を繁殖させなくして、歯垢をなくそうというものでした。
結果は大失敗で、虫歯のないのが自慢だったのにしっかりむし歯が出来て父に大目玉を食らってしまいました。
実はつい最近、そのときに父に治療してもらった冠がとれてしまったのです。
30年以上も私の口の中で機能してくれていた冠がなくなってみるとなんと不便な事か。
セメントの耐用年数を超えていて脱離したために、中でまた虫歯ができていました。
食事のたびに滲みるものですから良いほうでばかり噛んでいたら顎が痛くなったり、良いほうの噛み合せもおかしくなったりと、散々な思いをしました。
咀嚼が不自由になるとこんなにつらいものだということを経験し、患者さんの気持ちを知ることが出来ました。
これを機会に益々患者さんには優しくして、治療中にもご不自由をおかけしないように治療をしようと思う今日この頃です。
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