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 コラム 第31回     2007. 1. 23

新しい年に      

  新年明けましておめでとうございます。 今年は暖冬で、昨年の大雪とは違い、過ごしやすい日々が続きます。 しかしスキー場では、雪がなくて困っているところもあるとか、シーズンの到来を心待ちにしていた方たちには、残念なシーズンとなってしまったようです。 シーズン到来といえば、この週末に大学入試のセンター試験がありました。受験生もいよいよ本番を迎え緊張の日々かと思われます。

  話は変わりますが、来月の10、11日に今年度の歯科医師国家試験が行われます。 今年は娘が受験しますのでいつもの年より関心を持っています。噂によると今年から大学受験のように足切り制になる様です。 30年ぐらい前、国が歯科医師不足を補うために、歯学部や歯科大学を沢山作った結果です。 歯科大学を卒業しても歯科医師になれない人が毎年少しずつ増えてくることになります。 その国家試験は、今年で100回目になります。 私の時代には、実際に歯を削ったり、入れ歯を作ったりする実技試験がありましたが、今はなくなりすべての問題がマークシートでの出題になります。 ですから、解答欄をずらしてしまったり、訂正を消しゴムでうまく消せなかったりしたとき、コンピューターの判定は不合格になります。 しかも禁忌問題といって、ほかの問題が幾ら出来ていても、その問題が二問出来なかったら、即失格という項目が隠れているそうです。 これを間違えると、臨床的に患者の生命に係わるか、機能廃絶に陥ることになるか、法律違反として歯科医師が罰せられることになる選択肢が入っている問題です。 普段は当たり前であっても試験となると緊張が伴って思わぬ間違いをおかすこともあります。 この様に禁忌問題とは、何処にあるかわからない恐怖から地雷問題と呼ばれています。 そのほかの構成は、8割以上正解しなければならない必修問題と総論問題、各論問題でそれらが何百問と出題されるのです。 私が受験したときもそうでしたが、国家試験は当然のことですが、山掛けが出来ないように全ての範囲から満遍なく出されるので、 どれだけ勉強しても不安で仕方ありません。 ましてや今のような制度では、一度落ちたら二度目三度目となると殆んど合格の見込みが無くなってしまいますので、今歯学部の六年生は、誰もが皆必死です。 去年臨床実習が終わってから毎日土日も返上で頑張ってきた成果がもうじき試されようとしています。 娘の部屋は、今も明かりがついています。みんな頑張れ!


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