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 コラム  第26回    2006. 8. 21 

歯茎の色のお話

  暑い日が続きます。皆様、夏バテはしていませんか。私の家のクーラーが壊れてなかなか買いに行く暇がなく、人一倍暑がりの私は参ってしまいました。 先日ようやく新しいクーラーが入り、一安心しました。しかし今度は、クーラーの風が寒く感じてしまうのです。 人の体というものは、たいしたものです。およそ1ヶ月クーラーなしの生活で暑さに慣れたのでしょうか。 今では、我が家の冷房設定温度は、28度でちょうどよいのです。 このことは、クールビズを提唱していらっしゃる、小池大臣に報告したいぐらいです。 東京の地下鉄やビルの中は、少し冷えすぎだと感じる今日この頃です。

  先月までは、3回にわたって歯の色のお話しをしてきました。 今月は少し目線を変えて、歯茎の色についてお話しましょう。 歯茎の色が、意外とその先に見える歯の色を際立たせる役割をしているものなのです。 白い歯をきれいに見せるのに、歯茎の色が健康色である事がとても重要です。 西洋人にも時々見られますが、日本人の多くは、笑うと歯茎が見え、これをガミースマイルと呼んでいます。 普段は歯茎が見えない人でも、大きく笑うと歯の生え際のところに少しだけ見えるものです。 たとえ歯の色が白く美しくても、笑ったときに見える歯茎の色が、ピンク色か、赤いか、紫か、あるいはグレーっぽい紫か、 その色で人に与える印象がまったく変わってしまいます。

  では、歯茎の色はどのようにして決まるのでしょう。
  そのひとつは、粘膜の下にある毛細血管の中を流れる血液の量によって決まるものです。 毛細血管を流れる血液の量はどのようにして変化するのでしょう。 本来毛細血管とは、必要なときに必要な量が万遍なく流れるように、粘膜の下に縦横無尽に張り巡らされた血管網のことなのです。 血液が必要なときとは、細胞が酸素を必要としているときか、細菌の侵入を防ぐために白血球を必要としているときなのです。 つまり、血液がどんどん流れてくるということは、そこに炎症状態が作られるということなのです。 したがって健康な歯茎の色は、白っぽいピンク色という訳です。赤みが濃くなるほど状態は悪くなり、 グレーや茶色の混ざった紫色をしていたら単なる炎症にとどまらず、局所的に化膿を起こしているの状態なのです。
  もうひとつは、粘膜細胞の深いところにあるメラニン色素の沈着の量によって決まるものです。 棘細胞層というところにある、メラノサイトが活性化すると、歯茎は茶色かグレーに見えてきます。 タバコを吸う人は、活性化が増幅され、歯茎が黒っぽくも見えてきます。

  歯の色を変えるのは、前回までお話したようにそう簡単にはできませんが、歯茎の色を美しい白ピンク色に変えることは、 そんなに難しいことではないのです。 炎症状態を無くせばよいのですから、まじめに歯ブラシをしてきれいにすればよいのです。 健康な歯茎で美しい笑顔を作れるよう頑張りましょう。


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